2016年12月

かつての港町 ~ 鹿港

鹿港と書いて「るーがん」と読みます。
日本語読みでは「ろっこう」とルビが振ってある事が多いですが、私の脳内では専ら「しかみなと」です...

鹿港は台中から南西方向の海岸側に位置し、かつては港町として栄えた街です。 
台中からの直通バスも出ているようですが、私は電車とバスを乗り継いで行きました。
電車の場合はまず「彰化」という街まで行き、バスに乗り換える事になります。
バス乗り場は彰化駅を出て駅前の信号を渡ったところです。「彰化客運」の看板がありますのですぐに分かりました。

彰化駅の中には観光案内所もあり、彰化だけでなく鹿港の地図やパンフレットも置いています。
日本語が通じる人もいらっしゃいましたので、分からない事があればここで聞いてみるといいですね。

彰化から鹿港まではバスで30分ぐらい、43元です。

さて、その鹿港ですが、今は「港町」の雰囲気は殆ど感じられません。街の中心から海までは少し距離があるためでしょうか。
しかし、立派なお寺や廟には、かつての繁栄を感じ取る事ができます。 
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こちらが鹿港の有名な廟。「天后宮」の門前です。この周りには美味しそうなお店も並んでますよ。

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これは上の写真の門をくぐって天井を撮影したところ。
なかなかすごいです。

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そしてこちらが本殿という事になります。
手前の台の上に並べられているのはお供え物です。

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線香の煙で見えませんが、こちらが祀られている御神体ともいうべき媽祖像です。
海の女神なんですね。

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そしてこの廟にはまだ奥にも中庭や建物があるんです。
門外からは想像できないほど中は広いですよ。 

廟の次はお寺です。
龍山寺という名の古刹です。そういえば台北にも龍山寺はありますね。
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なかなか歴史と風格を感じさせる門構えです。
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本堂も決して豪華では無いんですが立派な建物です。
この時は人も少なくて静かでした。歩き疲れた足を休めるのにも良い場所です。

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台湾では結構若い女の子なんかも、熱心にお祈りしている姿をよく見かけます。 

そして最後にもう一つの鹿港の名所がこちら。
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摸乳巷と呼ばれる細い道です。両側の建物は今でも人が住んでいらっしゃるようです。
でも右側の壁は落書きだらけですよね。この小径の入口はもっと落書きが酷かったです。
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長さは100メートルもないでしょうか。前から人が来たらホントにすれ違えない程に狭いです。
まあ、 単なる細い道と言ってしまえばそれまでなんですが、ここまで来たら話のネタに是非立ち寄ってみてください。
龍山寺からも近いですから。 

この鹿港という街、観光地として有名な場所でありながら、街中は人も多くなくてゆったり歩けます。
それ程大きな街でもないので、十分に歩いて回れますよ。 

台湾の歩道事情

台湾の街を歩いていて気になるもの。それがこちら。
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この写真だけだと「何が?」とお思いでしょうが、これはとある街の歩道です。
台湾ではこんな感じの歩道が一般的なんですが、何か気付きません?
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そう、歩道に屋根があるんです。
というよりも 、建物の2階以上の部分が歩道に覆い被さっています。
それとも、建物の1階部分の一部が歩道になっている。と言うべきなんでしょうか?

しかもですよ、一番上の写真ですが、もう少し奥に進んでみますと...
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突如、歩道に段差が現れます。
ここはブライダルサロンのようなお店だったのですが、その店の前だけ歩道が高くなっていてタイルも綺麗なんですね。

そして、これが食べ物屋さんになると。
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はい。店の前の歩道は客席になります。
果たして歩道の土地は誰のものなんでしょうか?どう考えても店の土地なんでしょうね。
なので、お店がないところの歩道では...
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えぇ、バイク置き場になってしまうんです。
これはまだ人が通れるスペースがあるだけマシな方です。ぎっしりとバイクで埋め尽くされていて、車道しか歩けない場所もいっぱいありますから。

そして、先ほどの段差ですが、あれも全然マシな方でして、
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 こ~んな風に、階段4段分ぐらいの段差も中にはあるんです。
これが普通の街中の歩道ですよ!! 
段差の上から見るとこんな感じ。
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さすがにちょっと危なっかしいです。 歩きスマホでもしてたら怪我しますよ。ホントに。

しかも、こんなに段差があるのに荷物が多かったら大変です。
スーツケースを転がすのも大変ですよ。段差に出くわす度に、持ち上げないといけないですし。
しかも場所によっては...
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途中で歩道が無くなるようなところも。こんな時は車道を歩くしかありません。

まぁ、どの街でも似たような感じです。スーツケース等があるときは、素直にタクシー等を使った方が良いですよ。
いや、マジで。 

KANOの街 ~ 嘉義

台中と台南のちょうど中間に位置する街、嘉義を紹介します。
日本語読みだと「かぎ」、中国語では「じゃーいー」と発音するようですね。
台鐵の自強號で台中からは1時間10分、台南からだと45分程度の距離です。
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こちらが嘉義の駅です。ホームの雰囲気は何となく台南とも似ていますな。
駅を出ると、大量のバイクがお出迎え。
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ここ嘉義は、少し前に公開された映画「KANO」の舞台となった学校のあった街です。
嘉義農林学校、略して「嘉農」=「KANO」なんですね。
日本統治時代に夏の甲子園に出場した学校の物語です。私は映画は見ておりませんが、、、

この学校が当時の「嘉農」です。現在は「国立嘉義高級商業職業学校」というお堅い名前になっています。
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通称は「嘉義高商」、立派な学校ですね。
下の写真には街灯のポールに「KANO」の垂れ幕も写ってます。
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そして、この学校のすぐ近くにあるのがこちら、「嘉義公園」です。入口ではいきなり蒋介石がお出迎えです。
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公園内に入るとすぐに野球場が見えてきます。さすがに野球とは縁の深い街なんですね。
しかし、これはどうなんでしょう?
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見ての通り、バットをモチーフにしたオブジェなんですが、、、
この感性は正直、よくわかりません。 

この公園は日本統治時代、嘉義神社のあった場所なんです。なので、園内は日本の神社っぽいモノが色々と残っていますよ。
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これは当時の社務所のようです。
現在は資料館になっているんですが、この日は休館日で入れませんでした。
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 そして灯籠ですが、「大正十年」の文字がはっきりと残ってますね。
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神社なので、狛犬もいらっしゃいます。 
しかし、建物は先ほどの社務所しか残っていません。鳥居があったであろう場所にはこんな中国風の門が建ってます。P9211668
そして、本殿があったであろう場所にはなぜか、「射日塔」という無骨な塔まで建ってます。(写真は撮ってません)
この塔も休館日でした。観光地は月曜日休館が多いですね。

なお、この公園は斜面に作られているので結構登り坂です。歩きやすい靴で訪れて下さいね。
園内はとても広いので、半日ぐらいかけてのんびり廻るのが良さそうです。

嘉義といえばもう一つ、阿里山の玄関口でもあります。嘉義から阿里山鉄道で向かうんですよね。私は行ってませんけど。
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阿里山鉄道の鉄道公園があります。 ちなみに、このSLは現役ではないですよ。
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ナローゲージの鉄道なので、車両もとても小さいです。 どこまでが展示物で、どこからが現役の車両なのかよくわかりません。
恐らくこの写真は普通に現役の車両だと思うんですが、普通に車庫に立ち入れてしまうんですけど、いいんでしょうか?

さて、嘉義はどうでしたか?
「KANO」や阿里山鉄道には興味が無くても、 嘉義公園だけでも訪れる価値はあると思うんです。日本時代の息吹が感じられるいいところですよ。 

台北以外の街へ ~ 台中(2)

台中には、いわゆる観光スポット的な場所は少ないのですが、私が台中で好きな場所はこちら。
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名前は知りませんが市場です。場所は台中駅から線路沿いに東へすぐ。上の写真の奥には新しい台中駅も写ってますね。
通りで言うと「新民街」や「八徳街」の辺りになります。

台鐵の高架化でこの市場はどうなる事かと気掛かりでしたが、杞憂に終わったようですね。現在も元気に営業中でした。
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渡り蟹でしょうか?

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鶏さん...日本では先に首を落とすと思うんですが、こちらはそのままですね?

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市場なので、売られているのは生鮮食品が殆どです。なので、観光客が買うような物はあまり無いのですが、見ているだけで楽しいですよ。
道はさほど広く無いのですが、バイクで来る人が多いので歩きにくい箇所もあります。日本だったら絶対に歩行者専用になっているでしょうね。 
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市場ですので訪れるならば午前中に行きましょう。朝ご飯の後のお散歩にちょうど良いですよ。 

桃園MRTは来年2月に開業?

Yahooニュース: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161202-00000010-ftaiwan-cn

久しぶりに桃園MRTのニュースです。
台北市内と桃園空港を結ぶMRTは現在のところ、来年2~3月に開業となっているようですね。
個人的にはもう、あまり信用していませんけど。 

料金は160元だそうですが、まあ、妥当なところではないでしょうか。
というか、「今ごろ決めとんのか~い!!」 という感じですけど...

とにかく早く開業してくれるのを期待しております。 
ギャラリー
  • 2022年11月:⑭台北から桃園空港
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