空港アクセス

桃園国際空港から桃園市街へ

台北の、いや台湾の表玄関である桃園国際空港。
この空港は台北市にあるのではなく、その名の通り「桃園市」にあります。

桃園国際空港に夜に着くから空港近くで一泊したい、ついでに夜市も楽しみたい!とか。
宿泊はしないけどトランジットで次の便までに6時間ぐらい時間がある...とか。
空港近くの街に立ち寄ってみたい事ってありませんか?

そんなとき、桃園市内に出掛けてみるのは如何でしょう?
空港からはバス1本で簡単に行けますよ。
706番・桃園火車站と書かれたバスに乗って下さい。
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この706番ですが、空港からそのまま高速道路に入り、桃園市内へと向かいます。
高速道路を走るため、座席定員以上に人を乗せることは無いでしょう。
大きな荷物を持っていても、車内にちゃんと置き場所が用意されていますから安心です。
必ず座って行けますし、座席もクッションが効いていて快適ですよ。
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空港から高速を降りるまでが15~20分、一般道へ入ると市内のバス停にこまめに停車します。
ここから意外と人が乗ってくるんですよね。市内区間だけ利用する人の方が多いです。
一般道を走ること約20分。「桃園火車站」(在来線の桃園駅)に到着します。
街歩きをするなら、1つ手前の「桃花園飯店」で降りた方が便利かも知れません。

空港からここまで35分~40分程度でした。渋滞があれば60分程度は掛かるかも知れません。
運賃は36元(日本円で120~130円)とお安いです。

空港へ戻る際も同じです。
始発の桃園火車站から乗るのであれば、駅前広場のデパート「遠東百貨」前に706番のバス停があります。
駅の建物を背にして広場の右側になりますので、下の写真の反対側ですね。
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ただ、ここ桃園の駅も建て替え工事中。近い将来には駅前の様子も様変わりしている事でしょう。

桃園国際空港から台南へ 2018年版

台湾の京都とも言われる台南。
台湾の古都でありながら、食い倒れの町でもある台南。
日本統治時代の面影もたくさん残っている台南。
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そんな魅力たっぷりの台南ですが、さてどうやって行きましょうか。
台南にも空港はありますが、日本からの便は少なく、関空から週2便の運行があるだけです。
私も台南便を利用したのは1度きりです。詳しくはこちら

次に考えられるのは、台南に比較的近い高雄の空港から向かうという手段です。
高雄空港から高雄車站まで20分程度、台鐵に乗り換えて台南車站までは30分程度です。

高雄便は毎日数便が運行されていますが、台北便に比べれば少ないですね。
ここはやはり日本各地からの便が多い台北・桃園国際空港から台南へ向かう交通手段について
考えてみたいと思います。

台湾内の主な交通手段といえばやはり次の3つですね。
 ・高速バス
 ・台湾鐵路(日本のJR在来線に相当)
 ・台湾高鐵(日本の新幹線に相当)
これらの交通手段を順に調べてみました。

1.高速バス
台湾では路線が充実していて値段も安いため、移動には重宝する高速バスですが、桃園国際空港から台南へ向かうバスは実はありません。
空港からのバスは台北・台中・桃園市内に限られるようです。
残念。。。
しかし、中壢転運站行きというバスが出ており、これが実は高速道路上にあるバスターミナルの事なんです。
従って、空港から直行はできませんが、ひとまず中壢転運站へ向かい、台南行きのバスに乗り換える事は可能なようです。

私もこれは利用したことがないので、詳しいことは分かりませんが、少しでも安く移動したい場合には有効かも知れません。

2.台湾鐵路
台湾の国鉄である台湾鐵路、略して台鐵と書かれる事が多いです。
しかし、空港に台鐵の駅はありませんので、一旦バスなどを利用して桃園や中壢の駅まで出る必要があります。
台中への行き方でも触れましたが、空港からは桃園機場MRTに乗って高鐵桃園站で下車、そこからバスに乗り換えて中壢駅へ向かいましょう。このバスはちゃんとした高速バス仕様なので、大きな荷物も床下の荷物室で預かってくれます。

なお、MRTをうっかり乗り過ごして、終点の北環まで行かないように気を付けて下さい。そこから中壢站までの接続が大変になります。
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中壢車站へ着いたら、あとは台鐵で台南へ向かいます。
自強号で3時間35分ぐらいです。意外と掛かりますね。

 ・桃園機場MRT(桃園機場→高鐵桃園站)
 ・中壢客運170番(高鐵桃園站→中壢車站)
 ・台湾鐵路(中壢→台南)

 所要時間:19分+20分+3時間35分 = 4時間14分(乗換時間含まず)
 運賃:35元+18元+649元 = 702元(自強号)

3.台湾高鐵
台湾の新幹線ですね。こちらも正式名称は「台湾高速鐵路」ですが、「高鐵」という表記しか目にしません。
先の台湾鐵路の項では空港から一旦MRTに乗り、高鐵桃園站へ向かっています。
高鐵の駅へ立ち寄るのであれば当然、そこから高鐵に乗ってしまった方が手っ取り早いですよね。
便にもよりますが、高鐵なら桃園から台南まで1時間30分ぐらいで着いてしまいます。

但し、高鐵の台南站は台南市街から遠く離れた場所にあるため、市内まではさらに乗り継ぎが必要です。
高鐵の台南站に隣接して、台鐵の沙崙という駅があります。
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ここから台鐵の支線である沙崙線の電車に乗り換えて台鐵の台南站まで向かいましょう。
所要約20分、30分に1本程度の運行になります。

荷物が多いとか、ホテルが台鐵台南站から離れているようであれば、高鐵を降りてからはタクシーの方が現実的かも知れません。

 ・桃園機場MRT(桃園機場→高鐵桃園站)
 ・台湾高鐵(桃園→台南)
 ・台湾鐵路(沙崙→台南)

 所要時間:19分+1時間25分+23分 = 2時間7分(乗換時間含まず)
 運賃:35元+1,190元+25元 = 1,250元(指定席)

まとめ
桃園空港から台南ほどの距離になると、やはり高鐵(新幹線)の利用が現実的です。
空港側・台南側でともに乗り継ぎが発生してしまいますが、やはり新幹線の速達性は魅力ですね。
料金的にはちょっと高くなってしまいますが。
ただ、新幹線に乗っていると、自分が台湾にやって来たという実感が沸かないのも事実。
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車内は日本の新幹線と何ら変わりませんからね。
もし時間が許すようであれば、2の台湾鐵路の旅もオススメですよ。

桃園国際空港から台北市内へ 2018年版(2)

前回に引き続き、桃園国際空港から台北市内へ向かう手段について考えてみたいと思います。
先日は桃園機場MRTと空港バス をご紹介しました。
 桃園国際空港から台北市内へ 2018年版(1)

その他にもマイナーですが、交通手段はあります。
単にマイナーなだけではなく、メリットもありますので紹介したいと思います。

3.台湾高鐵

台湾高速鐵路、略して台湾高鐵です。いわゆる台湾新幹線ですね。
英語表記ですと Taiwan High Speed Rail 略して HSR という表記もよく目にします。
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注:この写真は高鐵新竹站です

桃園国際空港から少し離れたところに、台湾高鐵の桃園站(駅)があります。
その駅まで桃園機場MRT or バスで向かい、高鐵に乗り換えて台北へ向かうルートになります。

わざわざ新幹線なんか乗って、高いだけじゃね~の?
と思われるでしょうが、実はこのルート、意外にも安いんです。

・桃園国際空港 → 高鐵桃園站 はバス30元、MRTなら35元。
・高鐵桃園站 → 高鐵台北站は自由席155元、指定席でも160元。
つまり、バス+高鐵の自由席ならば185元。
桃園機場MRTやバスよりは高いですが、新幹線を使っても日本円で600円程度ですよ。

しかしながら、所要時間の方は意外と掛かります。
・桃園国際空港 → 高鐵桃園站 約20分。
・高鐵桃園站 → 高鐵台北站 23~26分程度。
乗り換え時間なども考えると、結局1時間ぐらい掛かることになります。

そうなると、このルートをオススメしたいのはどんな人でしょうか。
・電車で移動したいけど座れないのは嫌だ(高鐵なら大体座れるでしょう)
・台北駅周辺ではなく、板橋駅や南港駅周辺に行きたい
・とりあえず台湾新幹線に乗ってみたい

...そんな感じですか。

4.台湾鐵路
台湾鐵路、略して台鐵は台湾の国鉄のことです。高鐵が新幹線ならば、こちらは在来線ですね。
台鐵の最寄り駅となる桃園站までバスで向かい、そこから列車に乗って台北を目指すルートになります。
なお、同じ桃園站でも、台鐵と高鐵では全く別の位置になりますので御注意を。

・桃園国際空港→桃園火車站 40分、36元
・台鐵桃園站→台鐵台北站 30分~43分、38元(悠遊カード使用)

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注:こちらも新竹站(台鐵)です

正直、時間は掛かります。
でも、安く移動できるし、桃園市内も立ち寄れるし、台鐵もなかなか楽しいし。
荷物が少なくて、時間も許せるならこんなルートも良いんじゃないでしょうか。

バスの詳細情報はこちら
台鐵の時刻などはこちらで調べる事ができます。


桃園国際空港から台北市内へ 2018年版(1)

桃園国際空港から台北市内へのルートを考えてみたいと思います。
以前にも記事にした事がありますが、あれはまだ桃園MRTの開業前。
現状を踏まえて書き直し、2018年版としました。

1.桃園機場MRT
台北市内までの移動手段として、やはり今はこれがメインになるのでしょう。
満を持して2017年3月に開通した電車です。
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桃園機場MRTについては、開通当時に記事にしておりますので、そちらをどうぞ。

電車に乗り慣れている日本人としては、やっぱり便利に感じますよね。
でも実際に使ってみると、欠点も幾つか見えてきます。
 ・電車が混んでいる
 ・台北駅の場所が不便
 ・運賃も安くはない(160元)
 ...
などなど。

空港から台北市内に向かう場合は、直達車(快速列車)がほぼ必ず台北に先着します。
なので台北に早く着きたければ、普通車が来ても見送って次の直達車に乗りましょうね。
直達車の始発駅は第二ターミナルですので、第二から乗るなら並べば座れるはずです。
第一ターミナルからだと厳しいかも知れません。

桃園機場MRTのダイヤは基本的に15分パターンです。
直達車と普通車が15分毎に各1本なので、目の前で直達車を逃すと15分待つ事になります。
ちょっと少ないですね。車両も4両しかありませんので、結構混み合います。
(正確には直達車は5両編成だけど1両は荷物運搬車なので、実質4両)

直達車のシートはクッションも効いた2人掛けの座席です。
ただこの座席、前の席の下に足が伸ばせないように柵があるんです。LCCのシート以上に窮屈かも。
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立っていくのも疲れるし、座れても窮屈だし...
正直疲れます。

普通車の場合は窓を背にして座るタイプなので、足下が窮屈になることはありません。
が、座席はプラスチック製の固くて冷たいやつです。
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はぁ...

ちなみに、空港→台北の運賃は160元(直達車・普通車とも同じ)。
所要時間は直達車で37分、普通車で50分です。

2.空港バス
桃園機場MRTが開通するまでは、何度もお世話になった空港バス。
現在はどうなったのかと言いますと...まだまだ元気に運転中のようです。

バスですので、電車に比べると渋滞等による遅れが発生する可能性はあります。
でも電車と違い、高速バスですから乗れば必ず座れます。
日本の空港バスのように、狭い補助席にまで詰め込まれて...
というような事もありません。車内は至って快適です。

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1819系統であれば台北市内まで55分。
MRTに比べて時間は少し掛かりますが、135元で連れてってくれます。
ホテルが中山路周辺であれば、MRTを乗り継ぐよりも早いでしょう。
1819系統の詳しい情報

さらに、もっと安く行けるバスもありますよ。

1841系統(中興号)であれば、台北市内まで何と93元です。
但し、空港からすぐに高速には入らず、桃園市内の一般道を暫く走ります。
終着は台北駅ではなく松山空港なので、台北市内へ入ってからは民權路を東に向けて走ります。
所要時間は60分と少し掛かりますが、ホテルの場所次第では結構便利ですよ。
切符を買う際には、メモに「中興号 台北」などと書いて見せれば良いでしょう。
1841系統の詳しい情報

結論:時間が許すならばバスの方が快適かも。

桃園国際空港から新竹へ 2017年版

新竹と言えば、あの新竹ビーフンで有名な新竹ですよ。
ちょっと行ってみようと思い立ち、空港からの交通手段を調べてみました。

やはり思いつく手段としては次の3つですね。

1.高速バス
2.台湾高鐵(新幹線)
3.台湾鐵路(在来線)


1.高速バス
桃園空港からは少し南に行った所に位置する新竹です。
空港からのバスもきっと便利だろう...と思ったのですが、何と、直通のバスは無いようです。
高速バスとしては距離が短すぎるんでしょうか。ちょっと意外でした。
普通の路線バス同士を中壢で乗り継げば、バスだけでも行けるようですが、恐ろしく時間がかかりそうです。
というわけで、この選択肢はありません。

2.台湾高鐵(新幹線)
高鐵だと、桃園を出て次の駅が新竹です。たったの1駅、ほんの10分で着いてしまいます。
日本で例えれば、新大阪から京都や新神戸へ行くよりも短い時間です。
こんな距離でわざわざ新幹線なんて...と思ったのですが、ところが、これが意外にも使い勝手が良さそうですよ。

まずは桃園機場MRTで高鐵桃園車站へ向かいます。高鐵に乗り換えて新竹へ。
高鐵の新竹は市内から離れていますが、台鐵の六家車站が目の前にありますので、これに乗り換えます。
若しくはシャトルバスを利用して新竹市内を目指します手もあります。
シャトルバスは高鐵の切符があれば無料で利用出来るようですが、新竹車站ではなく、手前の北新竹車站までしか行かないのと、意外に時間が掛かるらしいので、台鐵の利用が賢明のようですね。
列車は30分に1本走っています。新竹車站まではローカル列車で20分程度ですね。

台湾高鐵は日本の新幹線と違って、初乗り料金がとても安いんですね。
だから距離と料金がほぼ比例しているので、短距離だととても安く感じます。
日本の新幹線だと、短距離でも1500円ぐらいはしますよね?

 ・桃園機場MRT(桃園機場→高鐵桃園站)
 ・台湾高鐵(高鐵桃園→高鐵新竹)
 ・台湾鐵路(六家→新竹)

 所要時間:19分+10分+20分=49分(乗換時間含まず)
 運賃:35元+125元+15元=175元(自由席)

3.台湾鐵路(在来線)
高速バスが運行されていないとなると、台鐵がいちばん使い勝手が良かろうと思っていたのですが。
意外にも新幹線が安いので、台鐵のメリットは薄そうです。
新幹線利用よりも時間は掛かる上に、料金も30元(100円程度)しか変わりません。
しかも市内バスも利用しますから、渋滞などによりもう少し時間が掛かる可能性があります。

 ・桃園機場MRT(桃園機場→高鐵桃園站)
 ・中壢客運170番(高鐵桃園站→中壢車站)
 ・台湾鐵路(中壢→新竹)

 所要時間:19分+20分+27分=66分(乗換時間含まず)
 運賃:35元+18元+89元=145元(自強号)


結論:新幹線(高鐵)でサクッと行っちゃいましょう。

ギャラリー
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